【韓国ドラマ】「賢い医師生活」の感想

賢い医師生活

２０２０年　TｖN　全１２話

キャスト　チョ・ジョンソク、ユ・ヨンソク、チョン・ギョンホ、キム・デミョン、チョン・ミド　ほか

ストーリー
大学の医学部で出会い、バンドを組むなどして、青春をともにした５人の男女。
４０歳になり、それぞれ医師として日々の仕事に邁進する彼らが、ある１本の電話をきっかけに再び顔を合わせることに。
平凡なようでとびきり特別な毎日を送る５人は、病院のなかで痛みを経験しながら成長していく……。
総合病院を舞台とし、この５人に焦点を当てながら、その周りの登場人物も含め、それぞれのドラマ展開をしていく、群像劇のヒューマンメディカルドラマ。

《感想》

韓国ですごく話題になったこのドラマ。2021年にはシーズン2も作られ、そちらも大きな話題となりました。
『応答せよ』シリーズや『刑務所のルールブック』などの、人気群像劇ドラマを数多く手がけたスタッフによるドラマだったんですね。

そんな評判なドラマなら私もぜひとも見なくては、と視聴を始めたのでした。

……んが、いきなり１話から睡魔に襲われてしまった(^-^;

淡々、とにかく淡々すぎる……。

セリフも役者の演技も良く、演出もすごくリアリティがあって、クオリィは非常に高いのですが……とにかく大きな事件が起こらなさ過ぎて、退屈なんです……(;^ω^)

韓国ドラマといえば、殺人、復讐、嫉妬、不倫、大恋愛など、ドロドロで激しい展開を期待してしまうのですが、このドラマにはそんな要素は一切なし！
あくまでも淡々と、日々医師としての責務を全うする、まじめな主人公たちを描いています。

いや、事件は結構起きていて、ドロドロ要素はいっぱいあるのですが、あえてそれをライトに描いているんですね。

最近の韓国の人って、こういう穏やかなドラマが好きなんですかね？

日本でもかなりの大評判なので、きっと、私が一般的ではないのかもしれませんね(^-^;
私はドロドロドラマやサスペンスが好きなので（笑）、物足りなく感じてしまいました。

群像劇なので、様々な登場人物の多様なドラマが展開されているのですが、そのすべてがマイルドなテイストで……この先どうなるの～～！？　と惹かれるものがなかったんですね(^-^;　私には……。

一応最後まで見ましたが、何度か眠気をこらえるのが大変でした。

主役である５人の医師たちは趣味でバンドを組んでいて、その演奏シーンでちょくちょく韓国の昔のヒット曲が登場します。韓国の視聴者はきっと「懐かしい～」となって、それが話題になるんでしょうね。
が、日本人の私には、そんな懐メロの知識はないので……やはりピンと来ず。

そのバンドでメインボーカルをしているのが、イ・イクジュン役のチョ・ジョンソクで、彼はミュージカル俳優出身なので、その歌声はもちろん素晴らしかったです。
でも別に医師ドラマで、この歌唱シーンが必要なのかというと……(^-^;

あとこのドラマ、放映中にとても話題になり、途中で続編が決まったからなのか、いろいろな問題が解決しないまま終わってしまったのも大いに不満でした。
「続きはシーズン２で！」のつもりなのでしょうが、長時間視聴を続けた視聴者に対して、こういう終わり方は、作り手の不誠実さを感じてしまいます(-_-;)

私は正直、シーズン２は見ないと思います。もう伏線の続きを知るために、また長い時間をかけてこの淡々としたドラマを見る気がしません……。

このドラマは、『ミセン』の医師版という評価もあるみたいですが、『ミセン』のほうが、私ははるかに良かったですね。
『ミセン』は商社で働く人々のドラマを描いた傑作で、群像劇でありながらも、主人公チャン・グレくんの成長や葛藤をしっかり芯に捉え、全編飽きることなく見られました。

ということで、この『賢い医師生活』は、群像劇が好きな人、韓国の懐メロ音楽ファン、ジョンソクさんの歌が聞きたい人にはオススメです。

あと医師の生活をすごくリアルに描いていると思うので（脚本家の方はかなりの時間をかけて病院を取材したそうです）、医師ドラマが好きな人はすごく面白いと思います。
ドキュメンタリー『病院２４時』みたいな感じで相当リアルでした。
だから私も（眠気をこらえつつ）最後まで見られたんだと思います。

しかし韓国のお医者さんって本当にこんなに激務なんですかね……深夜に普通に手術があったりとか……。医師目指している人がこのドラマ見ると、激務過ぎて目指すのを止めてしまいそうですが(;^ω^)

日本、韓国ともに大大大好評なドラマなのに……酷評してしまって恐縮です。
でも、こんな感想を持っている人もいるということで……あしからず。