他人は地獄だ
2019年 OCN 全10話
キャスト イム・シワン、イ・ドンウク、イ・ジョンウン、イ・ヒョヌク、パク・ジョンファン、イ・ジュンオク ほか
ストーリー
大学の先輩が起業した会社で働くため、地方からソウルに上京したジョンウ(イム・シワン)。
お金のないジョンウはソウルで最安値の部屋を探しまわり、古びた格安の考試院(コシウォン)に入居する。
しかし、そこの住人たちは奇妙な人間ばかりだった。
無遠慮な大家のおばさん(イ・ジョンウン)、奇妙な笑い方をする坊主頭の男、独り言ばかりのタンクトップ姿の男など…。
早くも入居したことを後悔するジョンウだが、仕事が軌道に乗りまとまったお金が入るまでは、そこを出ることはできない。
その中で、常識的で物静かな歯科医のソ・ムンジョ(イ・ドンウク)だけが、唯一ジョンウが気を許せる相手となる。
しかし職場でも上司との関係がうまくいかず、ジョンウは次第にストレスを溜め込んでいく。
やがて住人の失踪をきっかけに、ジョンウは考試院に潜む恐ろしい“悪”と対峙することになり、自らが“地獄”の真ん中にいることを悟るのだった――。
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《感想》
イム・シワンくんの兵役復帰後第1作となったこのドラマ。
『太陽を抱く月』や『ミセン』の素晴らしい演技で私もファンになり、もちろんチェックしました。
顔面偏差値最高峰wのイ・ドンウクも出るし、パラサイトで素晴らしい演技をしたイ・ジョンウンさんも出るし、絶対見るっしょ~~~!!
と、イソイソと視聴を始めたのでした。
キャストとタイトルから、『めぞん一刻』のような明るい同居コメディなんぞを期待していたのですが……
これがとんでもなかったです!!!∑(゚Д゚;)
開始直後から汚い部屋やグロテスクな描写のオンパレードに、「こ、このドラマって……なんか気持ち悪いかも……」と不穏な雰囲気になりーー
その不安はドラマを進めるごとにさらに増すことに。
とにかく登場人物が全員気持ち悪い!!
元性犯罪者とか精神が不安定な人とか、サイコパスだらけで……
暴力描写は過剰だし、しかもカニバリズム的な雰囲気もあり……
正直、最初から最後まで全編気持ち悪かったです(TT)
このドラマは、OCNの『ドラマチック・シネマ・プロジェクト』第2弾の作品で、第1弾は『トラップ』でした。
『トラップ』は前に感想を書きましたが、こちらもサイコパスだらけで、やっぱり気持ち悪い印象の作品でした。
おそらく同じスタッフなんでしょうが……この人たちって、サイコパス大集合のグログロドラマが好きなんですかね?
演出も『トラップ』と同じように、不快感や不安を煽るような見せ方で、私は受け付けられませんでした(^-^;
イム・シワン&イ・ドンウクの2大イケメンにつられて(ワシやがな)うっかり見てしまうと、痛い目に合います……
スプラッター描写や激しい暴力描写が苦手な人は、見ないほうがいいと思いますよ。
しつこいようですが、本当に全編気持ち悪いです。
しかもイム・シワンくんを始め、役者さんはみなさん演技力があるので……リアルにそういう人たちに見えてしまい(汗)
こういうとき、韓国俳優の演技力って……困りますね。
演出も素晴らしいから、余計に生々しいし……( ;∀;)
ということで、このドラマはスプラッター好き、グロテスク描写好きの人以外にはオススメできません!!
あと勧められるのは、イム・シワンくん、イ・ドンウクさんファンで、彼らの出演作は全部チェックしたい!という人ですかね。
そういう人以外にはオススメできません~~
役者の演技、演出、映像、音楽など、スッタフはみなさん素晴らしいので、もっとちゃんとした脚本でドラマを作ればいいのに……次回もサイコパスを扱うんですかね?
こんなテイストが続くなら、もうこの『ドラマチック・シネマ・プロジェクト』の作品は見ないと思います……。
★以降はネタバレありの感想です。これから見る予定の人は見ないでネ★
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さて、さんざん気持ち悪い気持ち悪いと言っていたこのドラマですが、一応最後まで見ました。
やっぱりイム・シワンくんの演技が素晴らしいし、ストーリーの中にいろいろ伏線があって、その結末が知りたかったからです。
特に、大家さんが何故あのようなコシウォンを始めて、問題のある人たちを入居させたのか?
なぜ彼らはあのような殺人を繰り返すのか?
イ・ドンクウクが演じるソ・ムンジョは、どうして入居者たちを操って犯罪を繰り返すのか?
などなどの理由が知りたかったのです。
韓国ドラマは犯罪者側の心理や動機をしっかり描いていて、社会の闇を抉るような深いテーマを掘り下げることが多いので(それが韓流ドラマの売りでもありますよね)、私はこのドラマにも、きっとそういう深いテーマがあるのだと期待して見続けたのでした。
実際にそれを匂わすような過去の描写もいろいろ出てきてましたしね。
……なのですが!!
な、なのですが~~!!
最後まで見ても何も伏線は回収されませんでした……( ゚д゚)ポカーン
犯罪の動機も、社会病理も何も説明されてないんですー!!
これも前作『トラップ』のように、「サイコパスだからで~~す♪」で終わらせてしまったんですね。
だからぁぁぁこれじゃダメでしょ~~~!!
このドラマはWEB漫画が原作らしいので、きっと漫画も同じような感じなんですかね。
でも、個人的に言わせてもらうと、人を殺すような(しかもこのドラマでは大量に人が死にます)重いドラマを、こんな表層的なストーリーで作っちゃダメでしょ!!
ちゃんとしっかりその動機を練って欲しかったですよ。
たとえ原作がライトに人殺ししてても、ドラマはしっかりしてほしかったです。生身の人間が演じるから、よりリアルに感じてしまいますしね。
しかもラストはイム・シワンくんがイ・ドンウクさんの意思を継いで(?)サイコパスに変身!
という展開なので、
二人の心理戦をドラマのメインに据えていたら、イケメン二人のBL的な雰囲気だって楽むことができたのに……それならグログロな展開でもまだ耐えられましたが、
そんな見せ方も一切なく……(;^ω^) チッ!!
というわけでこのドラマは、ただただ気持ち悪い思いをしながら見続けて、ラストに「なんの説明もないんかい!」とガックリしただけの残念なドラマなのでした……。
今、この感想を書いているだけでも、思い出して胸がムカムカします(-_-;)
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