韓国のドラマは日本だけでなく、アジアの多くの国で放送されています。それだけ面白く、人気があるということですね。
その中でも韓国の放送局ＭＢＣは、「宮廷女官 チャングムの誓い」を始め、多くの人気時代劇を制作しています。
韓国・京畿道（キョンギド）の龍仁（ヨンニン）にはＭＢＣ時代劇のオープンセット（ＭＢＣドラミア）があって、観光できるようにもなっているんですよ。
毎度、同じセットで撮影するので、違う時代なのに同じ建築様式の建物が登場したり、同じ建物がドラマによって警察署だったり病院だったり……そういうところを見つけるのも楽しかったりします（＾＾）
日本の時代劇だと、「時代考証が全然なってない！！」と有識者が怒りそうですが、「面白ければ細かいところは気にしなーい」という韓国のおおらかさが私は好きです。
そう、ドラマは面白ければいいんです！
韓国の時代劇は一応、歴史上の実在の人物を扱っていますが、史実に忠実なのは1％くらいで、９９％はフィクションで描かれているそうです。
その分ドラマチックな工夫が数々なされていて、視聴者を飽きさせないんですね。
そんなＭＢＣドラマのヒットメーカーが「宮廷女官 チャングムの誓い」を制作した、イ・ビョンフン監督です。
イ・ビョンフン監督のオススメ作はこちらで紹介していますのでどうぞ！
イ・ビョンフン監督作以外でも面白い作品がたくさんあるんで、紹介していきます！
朱蒙（チュモン）
高句麗を建国したチュモン王の波乱万丈の話です。
韓国では視聴率が５０％を越えた、大ヒットドラマです。
８０話以上あるんですが、とにかく続きが気になって止まらなくなります。
各キャラクターの葛藤がそれぞれにしっかり描かれていて、どのキャラクターにも感情移入して、涙したり胸が熱くなったりします。
ＭＢＣ時代劇にありがちな宮廷内のドロドロ劇は少なく、国同士の陰謀を巡るスケールの大きな話になってます。
色々な国を渡る中で、仲間が増えたり、裏切りがあったり、ラスボスと戦ったりと、ドラクエファンは絶対にハマると思いますよ(笑)
善徳（ソンドク）女王
朝鮮史上初めての女王・トンマンの話です。こちらも韓国では視聴率５０％近くを取った大ヒットドラマです。
不遇な境遇に追いやられた主人公が、女王に上り詰めるまでの話を壮大なスケールで描きます。
ドラマの見どころは悪役ミシルを演じたコ・ヒョンジョンの演技です。主人公をとことん追い詰める悪い役のはずなんですが、コ・ヒョンジョンの演技が素晴らしく、美しくも残酷なミシルから目が離せなくなります。韓国ではこのドラマで悪女ブームが起きたとか。
また、途中から登場するピダム役のキム・ナムギルがめちゃくちゃ格好いい！！ この役でキム・ナムギルは大ブレイクしました。
美男美女がたくさん登場して、ストーリーもドラマチックと、とても完成度の高いドラマです。
ただ、多くの登場人物が出てくるので、５話くらいまでは話がわかりにくいかもしれません。
それを越えると本当に止まらなくなりますよ！
奇皇后 ふたつの愛 涙の誓い
１４世紀に中国の元で皇后になった、高麗出身の女性の話です。史実に忠実なのはその設定だけで、ストーリーは全編フィクションです。
こちらも韓国では高視聴率を取りました。
主演女優のハ・ジウォンがとにかく美しく、そしてアクションが格好いい！！ この女優さん、運動神経が相当いいんでしょうねー。
ストーリーはスピーディーで、予期せぬ展開が次々に起こり目が離せません！
アジアで大ブレイク中の俳優、チ・チャンウクと、こちらもイケメン俳優のチュ・ジンモが、主人公を巡って恋愛模様を展開するので、「どっちとくっつくのー」とワクワク見られるのもいいですね。
時代劇は難しくてちょっと……という人でも恋愛ドラマが好きな人は楽しめると思いますよ。
帝王の娘スベクヒャン
百済のムリョン王の娘である主人公・スベクヒャンと、父親が違う妹・ソルヒの数奇な運命を描いたストーリーです。
成り上がり願望が強い妹が、主人公をとことん追い詰めます。
こういう「自分さえ良ければ周りのことなんか気にしない！」って自己中女、いるよなーと思いつつも、結構、楽しめてしまいます（＾＾）
女同士のドロドロドラマが好きという人は絶対にハマると思います。
Ｄｒ．ＪＩＮ
日本でもドラマがヒットした「ＪＩＮ－仁―」の韓国ドラマ版です。
日本の人気漫画が原作だけあって、ストーリーは面白く、主演のソン・スンホンが格好よくて、いい芝居をしてるのですが、韓国ではあまりヒットしなかったようです。手術シーンが生々しかったからですかね。日本の放送ではモザイクになってました。
でも面白いですよー！
イ・ハウン役を演じたイ・ボムスの演技もいいですねー。
輝いたり狂ったり
高麗初期を舞台にしたファンタジー・ロマンス時代劇です。
このドラマは超オススメ！ ってほどではないんですが……まあまあ飽きずに見れました。
主役を演じたチャン・ヒョクと相手役のオ・ヨンソの年齢差が結構あるみたいで、このカップルが父娘のように見えてしまい、乗れなかったんです。
「おバカちゃん注意報」で主役を演じたイム・ジュファンも出てたりと、見どころはあるんですけどね～。
チャン・ヒョクのファンは楽しめると思いますよ！
すみません、公正を期する（？）ために、私がイマイチ乗れなかったドラマも紹介しておきます。
太陽を抱く月
李氏朝鮮の架空の時代を舞台にしたドラマです。
韓国では高視聴率だったんですが、恋愛一辺倒の話で、友情、家族愛、師弟愛などのドラマパートがあまり描かれていなく、私は物足りなかったです。ストーリーが結構、ご都合主義だったのも気になりました。
ホ・ヨムの少年時代を演じたイム・シワン君の美しさは見どころではありますが……。
夜警日誌
架空の朝鮮時代を舞台にしたファンタジードラマなのですが、そもそもの世界観がわかりにくく、乗れませんでした。
華政（ファジョン）
光海（クァンヘ）君を演じたチャ・スンウォンとキム・ゲシ役のキム・ヨジンの演技は素晴らしかったのですが、この二人が出なくなってからトーンダウンしてしまいました。
こちらは『太陽を抱く月』と逆で、宮廷の陰謀劇が延々と続き、ラブラインがほとんどなかったのが残念でした。せっかく美女＆イケメン俳優を使っているのにもったいないです。
階伯（ケベク）
７世紀に活躍した百済の将軍・ケベクの話です。
面白いところも所々あったのですが、ケベクが結局何を目指しているのかよくわからず、ストーリーも後味が悪い感じだったので楽しめなかったです。
少年ケベクを演じたイ・ヒョヌ君は可愛かったんですけどね～。
以上、個人の独断と偏見で紹介させていただきました！
どのドラマを面白いと思うかは本当に人それぞれなので、あくまでも一人のドラマ好きの意見として参考にしていただければ幸いです。
ＭＢＣの時代劇は毎年次々と製作されています。
今後、どんな名作ドラマが誕生するのか楽しみですね。
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