2013年5月、母の古希祝いのプレゼントとして、母娘で海外旅行をしました。そのレポートです。
(情報古くてすみません。最近ブログを始めたばかりなので……)
参加したのはクラブツーリズムの、「陽光輝く南イタリア・シチリア島8日間」というツアー。
今でも「南イタリア・シチリア島ぐるり8日間」として売られている人気ツアーです。
「このツアーってどんな感じ?」
「高齢の両親を海外旅行させるけど大丈夫?」
「親と旅行すると何が大変?」
という人たちの参考になればと思います。
あと、「旅行に行きたいなー」って人が、ちょっとでもこのブログで旅行気分を味わってもらえればと……。
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私たち親子は何度か一緒に海外旅行をしています。
こう書くと「まぁ優雅ねぇー」「お金があっていいわねぇー」と思われそうですが
そんなことは全然ありません!!!
母は貯蓄ほぼゼロの年金生活者です。(あっ、ばらしちゃった! お母さんごめんなさい……)父は他界していて、1人分の年金で細々と地方暮らしをしています。
というわけで、旅費は全額私が出しているんですね。
といっても私は高給取りではありません!! むしろ低給取りの部類です(涙)
日々慎ましく暮らしながらなんとか旅費を捻出しています。
私が子供のとき、家が裕福でなかったので、母は仕事に家事にとずっと働きづめでした。
趣味も娯楽も何もせず、子育てのためにひたすら自分の人生を犠牲にしていました。
そんな母に、せめてもの親孝行を、と思ってやっているんですね。
ていうか、これ以外に親孝行らしいことをやってないので……(汗)
本当言うと……私が就職したてのころ、今までの感謝を込めて、1回こっきりのヨーロッパ旅行に連れてったんです。
そしたら……それで……母が海外旅行にハマってしまったんですね~~!!(汗)
こっちは1回きりのつもりだったんですが……母があまりにも楽しみにするので次々と企画する羽目になり……現在に至っています。(うあああっ)
最初のころは、私の有給に合わせて一緒に海外旅行していたんですが、
「娘の休みに合わせてたんじゃ日程の短いツアーしか参加できーん!!」
ということで、ついに母は1人でツアー参加するようにもなってしまいました。
その費用も全部私持ちなので……はっきりいって大変ですが……
でも出来るだけ、望みを叶えてあげています。
現在、70代半ばの母は、まだまだ元気です。
ですが、いつどうなるかわからない年でもあるので、後悔のないように、行きたいところに行かせてあげています。
母の体力が尽きるのが早いか、私の金が尽きるのが早いかの、チキンレースでもありますね!!(苦笑)
さて、ここからは高齢の親と旅行する場合のアドバイスなどを。
ツアーの行程だけが見たい方は、次の記事へ進んでください~!
親との旅行は個人よりツアーがオススメ
母と一緒の旅行の場合、ほとんどがツアー参加です。
金銭的に余裕のない私は、母に何度も同じ場所へは旅行に行かせられません。
つまり、母にとってはもう二度と行けない場所への最初で最後の旅行になるわけです。
ですから、名所や名物をちゃんと押さえた旅行にしたいんですね。
そうなると、ツアーが一番効率いいんです。
全部日本語でガイドしてくれるのもいいですし、旅のエキスパートである添乗員さんが一緒にいてくれたほうが、何かあったときに安心ですからね。
正直、私はツアーの団体行動や時間制限が煩わしかったりするのですが、
母は社交的なので、同年代の人たちと一緒に旅行するのが、とても楽しいようです。
人間関係がストレスという親だったら、ツアーはダメかもしれないですが……
1人でいたい人に対しては、添乗員さんやツアーの人たちも察して関わらないようにしてくれるので、そんなに苦痛にはならないと思いますよ。
特に親を1人で海外旅行に行かせる場合は、安全面でもツアーがいいですね!
オススメのツアー会社
で、「ツアーならどこの旅行会社がいいの?」というのがありますが、
私たちはJTB以外の会社をほとんど利用したんですが、その中ではクラブツーリズムが1番良かったです。
他の会社より少々値段が張りますが、添乗員さんのホスピタリティが一番いいんですね。
例えば、ツアー中に財布を盗まれた人がいたんですが、こういうときは個人責任なんで、カード会社の連絡とかは全部自分でやらないといけないんです。
でも海外で財布を盗まれるなんて初めての経験だし、みなさん戸惑ってしまいます。
で、他の会社の添乗員さんだと手伝ってくれなかったんですが、クラブツーリズムの添乗員さんは自分の食事を抜いてまで、カード会社に電話をかけまくってくれました。
まあ、それがたまたまだったのかもしれませんが……そういう+αの細かい気配りが、他の旅行会社とは違うな、というのがあるんです。
会社の教育なのか、個人のマインドの良さなのかはわかりませんが、クラブツーリズムの添乗員さんって、みんさんそんな感じなんです。
そういう気配りのある添乗員さんと旅行すると、こちらの気分もとても良くなるんですよね。こういうことって、ツアー旅行ではとても大切だったりします。
ツアーで周った場所は覚えてなくても、「添乗員さんの態度が良かった・酷かった」っていうのは、結構記憶に残るんでね~~(^^;)
楽しいツアー旅行をするためには、添乗員さんの質って結構重要なんです。
ツアーの申し込みはできるだけ早く
ツアーは半年前から情報が出るので、申し込みはできるだけ早いほうがいいです。
これは予約が取りやすいというのはもちろんあるのですが、親は申し込んだその日からすごく楽しみにするからです。
うちの母は旅行が決まると、旅行先の本を読み漁ったり、テレビでその場所を紹介していたらチェックしたりと、すごく楽しそうにします。
楽しいことがあると、脳の働きが活性化して、免疫力が上がるそうです。前向きな思考は人を元気にさせるんですね。
旅行から帰ったあとも、母は写真の整理をしたりと、半年は楽しくしているので、1回の海外旅行で、母は1年間、元気でいてくれるわけです。
地方に住む親をほったらかしにして、うつ病や認知症になったりして、子供が介護離職なんてことになったら、それこそ子供の人生に大きく影響が出てしまいます。
私が母を海外旅行に行かせているのは、そういうことへのリスク管理でもあるんです。
親が寝たきりになったときの費用を考えれば、1年に1回の海外旅行費なんて安いもんなんです!(でも大変ですけどね……)
ですから親をワクワク元気にさせるために、申し込みは早いほうがいいんですね。
旅行説明会に参加しよう
どこの旅行会社も旅行説明会をやってるんで、行けるならそこに親を参加させましょう。
旅行説明会では、旅行を検討している人たちに向けて、ツアー内容を写真とともに紹介します。(お土産をもらったりとか)
旅先の疑問などにも個別に相談に乗ってくれますよ。
でもまあ、これは旅行会社の営業の一環なので、参加した人たちはたいていそのツアーに行きたくなり、申し込んでしまいます(笑)
うちの母もこれに参加すると100%そのツアーに申し込みます……。
でも、これも親にとっては楽しいことだと思いますよ。
とにかく旅行前から親をなるべくワクワクさせるイベントに参加させたほうがいいんです。
健康に不安のある親の場合
「ツアーはいっぱい歩くから膝の悪い親は参加できない」
「食事制限があるからツアーの食事が食べられない」
こういう不安のある人も多いかと思います。
たしかにツアーは歩きます。ヨーロッパ方面なんかは坂道や石畳が多くてとても疲れます。
でもツアーってだいたい高齢者がターゲットなので、ちゃんと高齢者がついていけるような工程になっているんですね。さらに「シニア向け」「スケジュールがゆったりしたツアー」なんかも用意されています。
あれこれ悩むより、ひとまず、旅行会社に相談してみるのが一番かと思いますよ。きっと、オススメのツアーを紹介してくれます。
昔、「移動は一緒だけど、現地はほとんどフリー」というイタリア周遊ツアーに参加したことがあって、ツアーの中に膵炎を患っているお母さんと、その付き添いの娘さんがいました。
この方たちは、
「お母さんが疲れやすいので、みんなで歩いて周る観光にはほとんど参加しない」
「決まった時間に決まった食事をしなければいけないので、ツアーの食事時間が遅れたら、自分たちは先に食事」
という感じでマイペースに旅行を楽しんでいました。
ガッチリ工程が決まっているとなかなか自由がきかないですが、こういうツアーもあるので、検討してみてもいいと思いますよ。
持病がある場合は、ツアーの申し込み時に相談しましょう。
あとツアーの場合、出発前日に添乗員さんから個別に挨拶の電話が来るので、そのときに改めて話をするといいと思います。
経験豊富な添乗員さんが、ちゃんとそれに合わせた準備をしてくれると思いますよ。
うちの母は「海外旅行に行くために足を鍛えておかないと!」と、普段から毎日ウォーキングしていて、旅行中は私よりよく歩きます(汗)
やはり親が元気でいてくれるために、海外旅行が必要なようです。
さて次からはいよいよ出発編です!
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